コラム column
夜中に吠え続ける……シニア犬とのつきあい方
こんにちは。
木場駅・東陽町駅が最寄りの「木場パークサイド動物病院」です。
シニア期を迎えた犬が、夜中になると突然吠え続けるというケースがあります。
夜鳴きと呼ばれるこの行動は、老犬と暮らす飼い主様にとっては決して他人事ではありません。
今回は、シニア犬の夜鳴きの原因とつきあい方についてお話しします。
犬は、犬種や大きさによって多少の違いはあるものの、7歳をすぎる頃にはシニア期を迎え、からだのあちこちに加齢に伴う様々な症状があらわれる場合があります。
夜中に吠え続ける夜鳴きもそのひとつと言えるでしょう。
夜鳴きの原因として、慢性の関節炎や腫瘍や傷などによる痛みによって、夜中に吠え続けている場合が考えられます。
からだの不調以外にも、視力や聴力の衰えに伴う不安や、空腹や排せつなどの要求も夜鳴きの原因になります。
また、認知症の発症が大きな割合を占めているとも言われています。
認知症は少しずつ症状が進行していくケースが多く、飼い主様が気づかないうちに発症している可能性も。
愛犬に、昼夜の逆転や徘徊はもちろん、頻繁に排せつを失敗するなどいつもとは違う行動が見られたら注意が必要です。
シニア犬が夜中に吠え続ける状態を、無理にやめさせるのは難しいものです。
毎日のように続けば飼い主さま自身の大きな負担にもなりかねません。
まずは、動物病院で夜鳴きの原因となる病気が隠れていないかをチェックしてもらいましょう。
認知症も含めた病気を見つけることができれば、適切な治療によって夜鳴きを軽減する可能性があります。
シニア犬は、昼間に寝ている時間が多くなりますが、無理のない範囲でお散歩に連れ出して、太陽の光を浴びさせてあげましょう。
夜は、飼い主さまを身近に感じられる場所に、寝床を置く方法もおすすめです。
愛犬が夜中に吠え続けても、決して叱らないことが大切です。
飼い主さまに叱られると、不安や恐怖を感じて症状を悪化させてしまいます。
「いつもそばにいるよ、大丈夫だよ」と優しく声をかけながら撫でてあげるとよいでしょう。
木場パークサイド動物病院は、土日・祝日も平常通り診療している動物病院です。
夜間や救急にも対応しておりますので、いつでもお問い合わせください。
長く一緒に暮らしてきたシニア犬のための、快適な暮らしを一緒に守っていきましょう。
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