内分泌科 endocrinology

内分泌系は、ホルモンを分泌することで、体の代謝・成長・体温・食欲・水分バランスなどを調整する重要な役割を担っています。

内分泌のバランスが崩れると、全身にさまざまな変化が現れます。
内分泌疾患の多くは、ゆっくりと進行し、初期には気づかれにくいという特徴があります。
「年齢のせい」「体質だと思っていた」変化が、実はホルモン異常による病気であることも少なくありません。

木場パークサイド動物病院では、現在みられる症状だけでなく、これまでの経過や生活環境、年齢変化も含めて丁寧に確認しながら、その子に合った内分泌科診療・長期管理を行っています。

犬や猫にこんな症状がある場合は受診してください

内分泌科に関わる症状

  • 水を飲む量が増えた
  • 尿の量や回数が増えた
  • 食欲が増えているのに体重が減る
  • 食欲が落ちてきた
  • 体重が増えやすくなった
  • 元気がなく、寝ている時間が増えた
  • 被毛が薄くなった、毛艶が悪くなった
  • 左右対称に脱毛してきた
  • 皮膚が黒ずんできた
  • 暑さや寒さに弱くなった
  • 呼吸が荒く感じることがある

これらの症状は、ホルモンバランスの異常が関係している可能性があります。
内分泌疾患は、症状がはっきりしないまま進行し、気づいたときには慢性化しているケースも少なくありません。

「健康診断で異常を指摘された」
「今すぐ受診すべきか迷っている」

といった段階でも、状態を把握することで今後の管理方針が明確になることがあります。

犬の主な内分泌科疾患

犬の内分泌疾患は、代謝や体のバランスに関わるホルモン異常によって起こります。
症状がゆっくりと進行することが多く、初期には年齢変化や体質と誤解されやすいのが特徴です。

甲状腺機能低下症

中高齢の犬に多くみられる内分泌疾患です。
甲状腺ホルモンが不足することで、体の代謝が低下します。
主な症状として、

  • 元気がなくなる
  • 運動量が減る
  • 体重が増えやすくなる
  • 被毛が薄くなる、毛艶が悪くなる
  • 寒さに弱くなる

などがみられます。
血液検査によって診断し、内服薬による継続的な管理を行うことで、症状の改善が期待できます。

副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)

副腎から分泌されるホルモンが過剰になる病気です。
中高齢の犬に多くみられます。
主な症状には、

  • 水をたくさん飲む、尿の量が増える
  • 食欲が異常に増える
  • お腹が張ったように見える
  • 左右対称の脱毛
  • 皮膚が薄くなる

などがあります。
症状が進行すると全身状態に影響するため、早期診断と長期的な管理が重要です。

糖尿病

インスリンの分泌や働きに異常が生じる病気です。
多飲多尿、体重減少、元気消失などの症状がみられます。
インスリン注射や食事管理が必要となることが多く、
ご家族と協力しながらの継続的な治療が大切です。

猫の主な内分泌科疾患

猫の内分泌疾患は、食欲や体重の変化として現れることが多い一方で、見過ごされてしまうケースも少なくありません。

甲状腺機能亢進症

高齢の猫でよくみられる内分泌疾患です。
甲状腺ホルモンが過剰に分泌され、代謝が亢進します。
主な症状として、

  • 食欲が増えているのに体重が減る
  • 落ち着きがなくなる
  • 嘔吐や下痢
  • 被毛の状態が悪くなる

などがみられます。
血液検査による診断と、内科治療による管理が重要です。

糖尿病

猫でもみられる内分泌疾患のひとつです。
多飲多尿、食欲低下、体重減少などの症状がみられます。
治療には、インスリン療法や食事管理が必要となることがあり、
定期的な経過観察が重要です。

副腎疾患

猫では比較的まれですが、副腎ホルモンの異常によって、脱毛や皮膚の変化、全身状態の変化が起こることがあります。
症状が分かりにくいため、血液検査や画像検査による評価が重要です。

木場パークサイド動物病院の
内分泌科治療の特徴

木場パークサイド動物病院では、ホルモンバランスの乱れによって起こる内分泌疾患に対し、症状の背景や経過まで含めて評価する診療を大切にしています。

内分泌疾患は、症状がゆっくり進行し、長期的な管理が必要になることも多い分野です。
そのため当院では、診察・検査・治療の各段階で、動物さんとご家族にとって無理のない進め方を重視しています。

I. 症状の経過と全身状態を重視した丁寧な診察

内分泌疾患では、体重・食欲・飲水量・元気の変化といった、日常の小さな変化が重要な診断の手がかりになります。
当院では、

  • いつ頃から症状が出ているか
  • 食欲や体重の変化
  • 水を飲む量や尿量の変化
  • 皮膚や被毛の変化
  • これまでの健康診断結果や治療歴

などを丁寧にお伺いし、全身のバランスの変化として症状を捉える診察を行います。
「年齢のせい」「体質だと思っていた」変化も、内分泌疾患の初期サインであることがあります。
気になることは、どんな些細なことでもお聞かせください。

II. 必要な検査を段階的に行う診療方針

内分泌疾患の診断には、症状や疑われる病気に応じた検査の選択が重要です。
当院では、

  • 血液検査(ホルモン値の測定を含む)
  • 尿検査
  • 必要に応じた画像検査

などを組み合わせ、症状・年齢・体調に応じて段階的に検査を行います。
検査を進める際には、

  • なぜその検査が必要なのか
  • 何を確認するための検査なのか
  • 現在の状態を把握するうえでの優先度

を分かりやすくご説明し、ご理解・ご納得いただいたうえで進めていきます。

III. 内科治療を中心とした無理のない長期管理

内分泌科治療では、内服薬や注射、食事管理を中心とした内科的治療が基本となります。
当院では、

  • ホルモンバランスを整える治療
  • 症状を安定させるための内科管理
  • 日常生活を維持するための食事指導

などを組み合わせ、
その子の状態やご家庭の状況に合わせた治療をご提案します。
治療の目的は、症状を一時的に抑えることだけでなく、できるだけ安定した状態で日常生活を続けられるようにすることです。
長期的な管理が必要な場合も、無理のない治療計画を一緒に考えていきます。

内分泌科診療の流れ

木場パークサイド動物病院では、内分泌疾患の原因を丁寧に見極めながら、段階的に診療を進めていきます。

受付・問診

ご来院後、まずは受付にて問診を行います。
内分泌疾患では、日常生活の変化が診断の重要な手がかりとなるため、以下のような点を中心にお伺いします。

  • 食欲や体重の変化
  • 飲水量・尿量の変化
  • 元気や活動量の変化
  • 皮膚や被毛の状態
  • これまでの健康診断結果

分かる範囲で構いませんので、気になることをお伝えください。

診察・必要な検査

獣医師が全身状態を確認し、必要に応じて検査を行い、原因を探ります。
検査は、

  • 血液検査
  • 尿検査
  • 必要に応じた追加検査

などを中心に、動物さんの状態に合わせて選択します。
検査内容や目的についてもご説明します。

治療方針のご説明

診察・検査結果をもとに、考えられる病気や治療の選択肢についてご説明します。
治療方針は、

  • 症状の程度
  • 動物さんの年齢や体力
  • ご家庭での投薬・管理のしやすさ

などを考慮しながら決定します。
ご不安な点があれば、遠慮なくご相談ください。

治療・経過観察

治療開始後は、内科治療を中心に症状の安定を目指します。
定期的な検査を行いながら、必要に応じて治療内容を調整していきます。
内分泌疾患は、継続的な管理が必要になるケースも多いため、症状が落ち着いた後も定期的なフォローを行います。

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