整形外科 orthopedics

外科治療は、骨・関節・筋肉といった運動器のトラブル(整形外科)から、お腹や体表のしこり、消化管・泌尿器・皮膚などの手術(軟部外科)まで幅広い分野を対象とします。
歩行の異常や痛み、しこりの発見、急な体調悪化など、外科的な対応が必要な症状は、日常生活の中で突然気づかれることも少なくありません。

木場パークサイド動物病院では、「すぐに手術が必要なのか」「内科治療で様子を見られるのか」といった判断も含めて、動物さんの状態・年齢・生活環境を踏まえた外科診療を行っています。

不安の大きい分野だからこそ、検査・治療・術後管理まで、分かりやすい説明と無理のない進め方を大切にしています。

犬や猫にこんな症状がある場合は受診してください

整形外科に関わる症状

  • 足をかばって歩く、びっこをひく
  • 立ち上がりや歩き始めを嫌がる
  • 散歩や運動を嫌がるようになった
  • 段差やジャンプを避ける
  • 触ると痛がる、鳴く
  • 急に歩けなくなった

軟部外科に関わる症状

  • 体表にしこりがある、急に大きくなってきた
  • 食欲不振や嘔吐が続いている
  • お腹が張っている、触ると嫌がる
  • 排尿・排便がうまくできない
  • 傷が治らない、出血が続く
  • 健康診断や検査で手術の必要性を指摘された

これらの症状は、外科的な治療や処置が必要となる病気が関係している可能性があります。
外科治療が必要かどうかは、症状の重さや進行度によって判断が異なります。

「すぐに手術と言われて不安」
「まずは相談だけしたい」

といった段階でも、状態を整理することで選択肢が明確になります。

犬の主な整形外科・軟部外科疾患

犬の外科疾患は、歩行や動作の異常、痛み、しこりの発見などをきっかけに見つかることが多く、日常生活への影響が大きい分野です。
症状の程度や進行度によって、内科管理で対応できる場合と、外科的な処置が必要となる場合があります。

膝蓋骨脱臼(パテラ)

小型犬に多くみられる整形外科疾患です。膝のお皿が正常な位置からずれることで、歩行時に足を一瞬浮かせる、スキップするような歩き方がみられます。
軽度では経過観察や内科管理を行いますが、症状が進行すると外科的な治療が必要になることもあります。

前十字靱帯断裂

突然の跛行(びっこ)として現れることが多い病気です。
後ろ足に体重をかけられなくなり、痛みや関節の不安定性がみられます。
状態によっては、手術を含めた外科的対応が検討されるケースもあります。

骨折

転倒や事故などによって起こります。
歩けない、強い痛みがある、足の変形がみられる場合には、早急な対応が必要です。
骨折の種類や部位によって、治療方針が大きく異なります。

体表腫瘤(しこり)

皮膚や皮下にできるしこりで、良性・悪性を含めさまざまなものがあります。
大きさや増大速度、部位によっては、切除や病理検査が必要になる場合があります。

消化管異物

誤って異物を飲み込むことで、嘔吐や食欲不振、腹痛などの症状が現れます。
状況によっては、緊急手術が必要になるケースもあります。

猫の主な整形外科・軟部外科疾患

猫の外科疾患は、症状を表に出しにくく、気づいたときには進行していることも少なくありません。
行動や動きの変化に注意が必要です。

骨折・外傷

高い場所からの落下や事故などが原因で起こります。
歩きにくそうにする、触ると嫌がるなどの症状がみられます。
猫では、外見上分かりにくい骨折が隠れていることもあるため、慎重な診察が必要です。

膝蓋骨脱臼・関節疾患

犬ほど多くはありませんが、猫でも関節の異常がみられることがあります。
ジャンプをしなくなった、高い所に登らなくなったといった変化が、初期症状となることがあります。

体表腫瘤(しこり)

猫でも皮膚や皮下にしこりができることがあります。
小さくても、増大傾向がある場合は注意が必要です。
検査や切除のタイミングについて、慎重に判断します。

消化管疾患・異物

誤食による消化管トラブルは、嘔吐や食欲不振として現れることがあります。
内科的に改善しない場合は、外科的な対応が必要となるケースもあります。

膿瘍・咬傷

猫同士のケンカによる咬み傷から、膿瘍が形成されることがあります。
腫れや痛み、発熱を伴うこともあり、切開や処置が必要になる場合があります。

木場パークサイド動物病院の
整形外科治療の特徴

木場パークサイド動物病院では、整形外科・軟部外科を問わず、「本当に外科治療が必要かどうか」から丁寧に判断する外科診療を大切にしています。
外科治療は、ご家族にとっても動物さんにとっても不安の大きい選択です。

そのため当院では、診断から手術、術後管理まで、分かりやすい説明と無理のない治療計画を重視しています。

I. 外科が必要かどうかを慎重に見極める診療

当院では、「すぐに手術を行う」ことを前提とせず、内科治療や経過観察で対応できるかどうかも含めて判断します。
歩行異常や痛み、しこりなどの症状に対して、

  • 症状の程度
  • 進行のスピード
  • 日常生活への影響
  • 年齢や全身状態

を総合的に評価し、外科治療が最適かどうかを慎重に検討します。
「手術を勧められたが迷っている」「まずは状態を確認したい」といったご相談も、安心してお受けください。

II. 治療内容・リスクを丁寧に説明したうえでの手術判断

外科治療を検討する際には、手術の内容だけでなく、期待できる効果・考えられるリスク・術後の管理についても丁寧にご説明します。
当院では、

  • なぜ手術が必要なのか
  • 手術を行わない場合の選択肢
  • 術後に想定される経過や注意点

を分かりやすくお伝えし、ご家族にご納得いただいたうえで治療を進めます。
不安や疑問が残ったまま治療を進めることがないよう、十分な説明の時間を大切にしています。

III. 術後の生活まで見据えたフォローと管理

外科治療は、手術が終わってからが本当のスタートと考えています。
当院では、

  • 術後の痛みや炎症の管理
  • 回復段階に応じた生活指導
  • 再発や合併症の予防

など、術後の経過を丁寧にフォローします。
特に整形外科では、日常生活での動き方や安静管理が重要になるため、ご自宅での過ごし方についても具体的にお伝えします。

整形外科診療の流れ

木場パークサイド動物病院では、外科的な治療が必要かどうかを含めて、段階的に診療を進めていきます。

受付・問診

ご来院後、まずは受付にて問診を行います。
外科診療では、症状の経過や生活への影響が重要となるため、以下のような点を中心にお伺いします。

  • いつから症状が出ているか
  • 痛みや歩行異常の程度
  • しこりの大きさや変化
  • 食欲や元気の変化
  • 日常生活で困っていること

分かる範囲で構いませんので、気になる点をお伝えください。

診察・必要な検査

獣医師が全身状態を確認し、症状に応じて必要な検査を行います。
検査は、

  • レントゲン検査
  • 血液検査
  • 超音波検査

などを中心に、状態に合わせて選択します。
検査の目的や分かることについてもご説明します。

治療方針のご説明

診察・検査結果をもとに、内科治療・外科治療それぞれの選択肢についてご説明します。
治療方針は、

  • 症状の重さ
  • 動物さんの年齢や体力
  • ご家庭でのケアのしやすさ

などを考慮しながら決定します。
ご不安な点があれば、遠慮なくご相談ください。

治療・手術・術後管理

外科治療が必要と判断された場合は、手術内容やスケジュールについてご説明します。
術後は、状態に応じて通院・内服・生活管理を行い、回復状況を確認しながらフォローを続けます。

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