症例紹介・飼い主様の声 case

消化器科

慢性の下痢 ( よくならない下痢 ) |江東区の木場パークサイド動物病院 NEW

慢性下痢の「 慢性 」とは3週間以上下痢が続くこと、あるいは繰り返すことをいいます。 
多くの急性下痢2週間以内に症状が改善することが多く、3週間以上続いたり繰り返す場合には「病気のサイン」であることを疑います。 

犬の慢性下痢の原因

原発性 ( 90% )

慢性腸症 74% ( 食事反応性・線維反応性・免疫抑制剤反応性 )
寄生虫 7%
腫瘍 7%
部分的腸閉塞 ( 異物 ) < 1%
腸重積 < 1%
原発性リンパ管拡張症 < 1%

二次性 ( 10% )

膵外分泌不全 5%
副腎皮質機能低下症 3%
肝疾患 < 1%
腎疾患 < 1%
心疾患 < 1%

猫の慢性下痢の原因

原発性

慢性腸症 ( 食事反応性・線維反応性・免疫抑制剤反応性 )
寄生虫
腫瘍
部分的腸重積
腸重積

二次性

膵外分泌不全
甲状腺機能亢進症
肝疾患
腎疾患
心疾患

以下のような分類もできます

食事性

無分別な食事・過食 ( 食べ過ぎ ) ・食物不耐性 ( 食べ物が体に合わない ) ・アレルギー・異物 など 

薬物・毒物

抗菌薬・NSAIDs ( 解熱鎮痛剤 ) ・免疫抑制剤 など

胃・小腸性疾患

胃炎・腸炎・腫瘍・異物・重積・感染 ( 寄生虫・猫免疫不全ウイルス・猫白血病ウイルス など )・猫好酸球性硬化性線維増殖症 など

消化管以外の腹腔内の異常

膵臓疾患 ( 膵炎・膵外分泌不全 )・肝胆道系疾患 ( 胆嚢疾患・肝炎・門脈高血圧症 )・腎泌尿器疾患 ( 腎盂腎炎・腎臓病 )・生殖器疾患 ( 支給蓄膿症・前立腺炎 ) など 

代謝・内分泌疾患

甲状腺機能亢進症 ( 猫 )・副腎皮質機能低下症 ( 犬 )・糖尿性ケトアシドーシス など

→ 下痢の原因は胃や腸以外の疾患も含まれますので、この中から原因を探していきます。

検査手順

初期検査

  1. 詳細な病歴聴取
    急性? or 慢性?・食事歴 ( 食事の変更の有無・現在の食事内容 )・予防歴・症状の描写 ( 大腸性 ? 小腸性 ? )

  2. 詳細な身体検査
    腹部痛・腹水を疑う腹部膨満・腹部の腫瘤 ( しこり )・体重の変化・BCS ( ボディー コンディション スコア )・MCS ( マッスル コンディション スコア ) 

  3. 糞便検査 

  4. 血液検査
    総血球計算 ( CBC complete blood count ) ・血液生化学検査 

  5. 尿検査

【 追加検査 】

  • ホルモン検査
    基礎コルチゾール検査 ( 犬 )・甲状腺ホルモン ( 猫 )

  • 外注検査
    コバラミン ( ビタミンの一種 )・葉酸 ( ビタミンの一種 )・TLI ( 血清中トリプシン様免疫活性物質 )・PLI ( 膵特異的リパーゼ ) 

  • 部画像検査
    X線検査・超音波検査 

  • 内視鏡検査
    消化管の粘膜の生検

原因が見当たらないとき

上記の検査をしても原因が見当たらない場合を「 慢性腸症 」といいます。
慢性腸症は食事反応性腸症線維反応性腸症免疫抑制剤反応性腸症に分けられます。食事反応性腸症と線維反応性腸症は食事を変更するだけで2週間〜4週間以内に下痢が改善します。

よくならない下痢の原因のほとんどが診断が間違っている治療が間違っているかのどちらかです。原因を探す検査は系統立てて漏れがないようにしていく必要があります。 

まとめ

消化器症状 ( 下痢 ) の原因は非常に多岐にわたります。
下痢の症状からどの病気が隠れているのかを診断するのは困難な作業になります。 
一つずつ順番に系統立てて診察を進めていくことで見逃しのない診断手順になります。 

当院では「 よくならない下痢 」の診察を積極的に受け入れています。
下痢でお困りの際は当院にご相談ください。 

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